【コラム 002】世界展開している刺繍メーカーG社様改善事案

2019/12/02 2019/12/03

コラム【高度な技術を持ち、世界的に展開している刺繍メーカーG社様の改善例】
事務所の近くに倉庫として借りているスペースを解約することになり、
そのタイミングで事務所の整理収納に取り組み、倉庫に置いていた荷物も
事務所の中に置けるようにしようと、一念発起されました。
社員の方2名が企業内整理収納マネージャー講座を受講されました。

お一人は企業実習生として来日している中国人スタッフです。
この2名をリーダーに職場の環境改善がスタートしました。
まずは現状把握で事務所内に現在ある家具などを計測、レイアウトの
確認をしました。物量のチェックも忘れません。

キックオフのミーティングを開催し、整理収納マネージャーが講座で
学んだ内容を社員にシェアしました。
特に整理（不必要なモノを取り除く）ということが大事だと伝え、社員の
意識改善をしていきます。また作業手順の説明をして、今後どのような順番で
改善活動をしていくのかを理解してもらいました。

それから話し合いで目標設定や大まかなプランニングをしていきました。

目標は「美しいものを扱う会社にふさわしい事務所にしたい」
「接客がスムーズにできる、サンプルをすぐにお見せできるようにしたい」

など具体的な意見も沢山出てきました。

事務所の中では商談することも多く、お客様にサンプルをお見せすることが
多いのですが、現状ではサンプルの整理が出来ておらず、見せたいものが
見つからない、探すのに時間がかかり、お客様をお待たせしてしまうなどの
問題がありここを改善目標にしていきました。
また、倉庫に置いていた大量のサンプルを事務所の中に置くためのスペースをどうやって
作るかが一番のポイントでした。
事務所の図面を作り、縮尺を合わせた家具のサンプルを動かして全員で意見を出し
合いました。

各デスクからの動線や、お客様から見える風景など徹底的に話し合い、全員が納得
するプランニングができました。

社員の方が縮尺を正確にトレースしたので図面上でレイアウトの確認が出来て、実際に
家具を動かさなくても良くて大変便利でした。
作業は倉庫の不用品の処分からはじめました。倉庫の解約が約3週間後に迫って
おり、時間との戦いでした。
倉庫には不要な家具や什器他にも使っていないヒーターや掃除機と大型の不用品
も多く、運び出すだけで一苦労でした。

廃品回収業者に依頼して有料で引き取ってもらったものも多かったのですが、
かなりの数の収納用品や家具も事務所の前に置き「ご自由にお持ちください」
と張り紙をしておくと希望される方が多く、ほとんどの備品などは別の方に活用
してもらうことが出来ました。

事務所のご近所の方からも大変に喜ばれて、「こんなに素敵な商品を作る会社が
近所にあったのね」など会社を知ってもらうことも出来て思わぬ効果もありました。
倉庫の大半はサンプルなので、一部は処分しましたが、大方は事務所に収納
場所を作ることになりました。
事務所の中も今まで使っていた家具や什器を一部処分して、スペースを確保します。
不用品も沢山出てきて、随時「ご自由にお持ちください」スペースに追加したり、
店頭で小袋に分けて販売もしました。ボタンやリボン、レースなど上質な材料も
沢山提供され、通りかかった方は皆さん大興奮でした。

モノの整理も進んだところで、プランニングした通りレイアウトを変更。
什器は重いので中国工場から出張で来ていた男性社員まで大活躍でした。
レイアウトが変わり、収納グッズの購入なども進みました。

分類作業は大変な仕事。特にサンプルは種類も多く、何で分ければわかりやすいかを
意見を出し合って行ってみます。

刺繍のサンプルは小さくて細かなモノが多いので引き出しに収納することにしましたが、
引出し番号を振り、分類ごとに引出しを分けて管理することにしました。